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飲食店における新型コロナウイルス対応

2020年2月23日

新型コロナの取り組み姿勢

今回の新型コロナウイルス(COVID-19)の様に、感染症の世界的流行で多くの感染者や患者が発生する状態のことをパンデミックと言います。飲食店は不特定多数のお客様が集い食事をする施設ですので、万が一感染症が広がりますとお店の営業を継続する事自体が厳しくなってしまいます。新型コロナウイルスの症状、感染規模、感染力については、増殖する過程で変異し、内容が把握しにくい事もあり、知識や情報が不足している現状においては、社会全体が必要以上に不安に陥っていると言わざるを得ません

お客様の安全や健康を守ることも飲食店にとって重要な業務であることから、パンデミックに対する十分な知識や情報を収集する努力を行い、いたずらに騒ぐのではなく、正確な情報と対応策を講じることが重要になります。必要な情報を共有し、適切な対策を立てていれば、お客様に与える施設の印象も変わってくるはずです。また、正確な情報を把握することで、接客を担当している従業員に対しても指示が可能となるので、適切な対応を可能とするためにも、新型コロナウイルスの感染症状、感染経路、被害規模、対応方法などの最新情報を把握するようにしてください

WHO、厚生労働省、保健所の発表する情報をいち早く入手できるルートを確保し、近隣医療機関や病院の連絡先、診療曜日や診療時間の把握、そして不測の事態に備えて発症者、又は保菌者への対処方法についても理解しておきます。お客様にご来店いただく責任としてパンデミックに対する適切な対応方法を知り、不必要な混乱を防止することが重要です。

飲食店がやるべき感染予防

適切な感染予防を行うことで、新型コロナウイルス被害の拡大を抑制することは可能です。お店の運営を行う上ではウイルス対策の徹底が①お店の売上をキープし、②お客さまが安心して食事を楽しめる環境をととのえるために不可欠です。まずはしっかり新型コロナウイルス対策に向き合う体制を整えていただき、その上で「弊店ではこのような対処をしております。ご安心ください」といったインフォメーションを徹底していく事が肝要です。

お客様による入店時の手洗い消毒やうがいの奨励が最初にやるべき予防策です。手洗いなど一般的な衛生対策を心がけてください。手など皮膚の消毒を行う場合には、消毒用アルコール(70%以上)を、物の表面の消毒には次亜塩素酸ナトリウム(0.1%以上)の有効性が確認されています。

先日利用したホテル宴会では、会場入口で来場者全員に協力を呼びかけており、従業員が噴霧容器を持つ事でアルコール消毒を徹底していました。アルコール消毒液を待合室やレジ前に用意してある飲食店は多いのですが、もう一歩進めて入店時の消毒を徹底させる工夫があっても良いと思います。

スーパーでは総菜売場でのトング使用をやめるところが増えています。接触感染の原因を作らないためですが、これと同じ理由でサラダバーやバイキング料理などは当分の間控えた方が良さそうです。また、WHOは一般的な注意事項として、生あるいは加熱不十分な動物の肉・肉製品の消費を避けること、それらの取り扱い・調理の際には、交差汚染予防のために注意することとしています。調理場での取り扱いに注意することはもちろんですが、外食では生ものを食べないというお客様が増えている実情もあり、非加熱料理の提供を控えるというのも店の姿勢を知らせる材料になります。

お札や硬貨に新型コロナウイルスが付着していると、お金の受け渡しをきっかけに感染してしまう可能性があります。お会計において現金のやりとりが想定される場合には、クレジットカード決済やQRコード決済によるキャッシュレス化も検討する良いタイミングではないかと考えます。

食洗機は80℃もの高温と強い水圧によって一気に食器を洗い上げるため衛生面での安心は人力で洗うのとは比べ物になりません。感染症を引き起こすウイルスは熱に弱いので、洗浄から乾燥まで衛生的におこなえる食洗器を活用している事も、お客様を安心させる材料になります。

関係者の体調管理やこまめな手洗い、アルコール等による手指の消毒、咳エチケットなど、通常の食中毒予防のために行っている衛生管理が実施されていれば新型コロナウイルスに対しても心配する必要はないはずですが、社会的に外食意欲が減退している今は、飲食店として具体的に何をしているかを、お客様に分かる様に知らせていくことも重要になります。

※弊社クライアントに向けて作成したPDF資料があります。緊急事態への対応ですので、ご入用の方は飲食店に限りeメールに添付してお送りしますのでご連絡ください。
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